ラクトフェリンのがんの予防効果
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最終更新日:2014/11/15 ラクトフェリンの効果効能
ラクトフェリンの健康増進効果
ラクトフェリンは近年話題になっている健康食品ですが、もともとは人間などの哺乳動物の母乳や血液などに含まれる多機能タンパク質です。特に人間の初乳には多くラクトフェリンが含まれていて生まれたばかりの赤ん坊にとってとても必要な栄養素になっています。本来ヒトにも備えられているという点でも安全性は高くさまざまな健康増進に関しての研究が進められてきました。ラクトフェリンの働きは免疫力アップによる感染防御機能のほかに貧血、脂質異常、歯周病、腸炎などに効果効能が期待されています。なかでも医学の分野において特に注目されているのが、ラクトフェリンによるがんの予防効果です。
ラクトフェリンのがん予防研究
ラクトフェリンとがんの研究は世界中の機関でさかんにおこなわれています。特に森永乳業と国立がんセンターの共同研究ではがんに対するラクトフェリンの効果効能について有益な情報が多く挙げられています。マウスを使った動物実験では発がん物質を与えたマウスの60%に大腸がんの発生が認められましたが、ラクトフェリン入りの餌を与えたマウスに関しては大腸がんの発生が20%にとどまりました。このほかに大腸ポリープが成長することで大腸がんになりますが、ラクトフェリンを摂取することでポリープの成長抑制にも作用することが解明されています。ラクトフェリンのがんに対する期待値は大きく厚生労働省新がん撲滅10カ年計画でも掲げられています。
がん予防に有効なラクトフェリン摂取量目安
がん予防の効果効能に期待できるラクトフェリンの食品での摂取量は牛乳で1日コップ4杯(約800ml)、チーズの場合では非加熱処理のもので1日30gが有効とされています。しかしこの摂取量ではがん予防に効果効能があったとしても塩分、脂肪分の過剰摂取になりかねません。またラクトフェリンの弱点として熱と酸に弱いことがあげられますから通常の乳製品での摂取では効果効能が期待できないとも言われています。現在はラクトフェリンがしっかり摂取できるようなラクトフェリン配合の乳製品などが多く発売されていますし、サプリメントも多く発売されていますからそういったものを上手に取り入れることでラクトフェリンの摂取が可能になります。但し、サプリメントでの摂取の場合には腸溶タイプのサプリメントをおすすめします。腸溶タイプでないサプリメントの場合には胃で溶けてしまい効果が期待されないからです。
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