ラクトフェリンの摂取量のめやす
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最終更新日:2014/11/15 ラクトフェリンの基本
健康に必要とされるラクトフェリンとは
今注目されているラクトフェリンですが、これはヒトの母乳や涙、血液などに含まれるたんぱく質で感染防御の働きをする重要なものです。実はヒトだけでなく牛などの多くの哺乳動物にも存在していますがヒトの母乳に含まれるラクトフェリンの量が一番多いと言われています。特に出産後すぐ(生後5日以内)の初乳には100mlに対して約600mgものラクトフェリンが含まれていて常乳では200mg程度が含まれています。ちなみにウシの生乳のラクトフェリンの量はヒトの10分の1程度なのでヒトの母乳にいかに多く含まれているのかが分かります。ラクトフェリンの感染防御作用によりさまざまな病原菌やガンなどから私たちの体は守られているのです。また、ラクトフェリンは感染防御だけではなく体内のビフィズス菌増殖や内臓脂肪の低減、貧血や歯周病などの予防、改善にも有効だということが研究により分かっています。
ラクトフェリンの特徴
ラクトフェリンは1939年にデンマークの科学者により発見されましたが名前の由来はラクト=乳成分、フェリン=鉄という意味があります。これはラクトフェリンが体内の鉄分と結合しやすい特性があることからつけられました。ラクト(乳成分)というくらいですので乳製品で摂取が可能と思われがちですが実は加熱することにより成分が分解してしまうため市販の牛乳など加熱処理をおこなう製品では摂取が難しいのです。また胃酸によっても成分が分解するためにサプリメントなどで摂取を考えた場合にも腸溶性加工のサプリメントでないと効果を発揮しません。
ラクトフェリンの摂取について
成人の健康維持のために必要なラクトフェリンの量は健康な成人の場合1日150~300mg、肥満体質の場合には600~900mgと言われていますがあくまでも健康食品のために厳密な規定はなく多く摂取した場合でも副作用等の問題は無いと報告されています。ラクトフェリンを意図的に摂取しようとした場合にはラクトフェリン配合と記されている乳製品もしくはサプリメントから摂取が可能です。ラクトフェリンの効果が持続するのは24時間以内ですから1日2回朝と晩に分けて摂取するのが理想といえます。またラクトフェリンは体内に蓄積することはできないのでまとめて服用しても意味が無く毎日続けて長期的に服用することで効果があらわれます。
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