ラクトフェリン服用の注意点
公開日: :
最終更新日:2014/11/15 ラクトフェリンの基本
ラクトフェリンの嬉しい効果
ラクトフェリンが健康と美容に有益な効果をもたらすとして世間で注目を浴びています。ラクトフェリンとはそもそもヒトの母乳や涙、鼻水などに含まれるたんぱく質で主に感染防御機能の働きをしています。ラクトフェリンは1939年にスウェーデンの学者によって発見されました。本来ヒトが持っている成分のために安全面でも評価が高く、実用しやすいことからさまざまな研究がおこなわれ今に至っています。研究によりラクトフェリンが感染防御機能のほかに抗炎症作用や腸内環境整備、脂質代謝などにも有益なことが解明されています。また健康面だけではなく美容においてもコラーゲンやヒアルロン酸の増加などにも有益なことが解明されています。
ラクトフェリンの特性
健康と美容のために積極的にラクトフェリンを摂取したいと考えている方は多いようですが、ラクトフェリンを服用するにあたり性質を知っておく必要があります。ラクトフェリンの性質としてあげられるのが熱と酸に弱いことです。ラクトフェリンは乳性タンパク質のため乳製品での摂取が可能と思われがちですが、通常の牛乳やヨーグルトなどは加熱処理がされているために効果がほぼ期待できません。牛の生乳自体にはラクトフェリンは含有されていますが加熱により分解されてしまうのです。また非加熱処理のチーズなどの場合には熱で分解されなくても胃酸によって分解されるため腸までラクトフェリンが届けられずに効果が発揮されなくなります。
ラクトフェリンの効果的な服用方法と注意点
このようなことを考えた場合ラクトフェリンの効果的な服用方法は、サプリメントもしくはラクトフェリン配合と表記されている特定保健用食品の乳製品などがおすすめです。但しサプリメントを選ぶ際にはどれでも良いというわけではなく腸溶タイプのサプリメントを選ぶ必要があります。ラクトフェリンは胃酸で分解されてしまうために通常ののサプリメントでは腸まで届かずに効果が減少してしまうからです。またサプリメントや乳製品などのラクトフェリン含有量自体も違います。ラクトフェリンの1日に必要な摂取量は1日あたり300mg~900mgが目安となっていますので、服用する商品の含有量も把握することが必要です。その他の注意点としては、ラクトフェリンは体内に蓄積しないのでまとめて服用しても効果はなく、長期継続して効果が期待できるものなので、最低半年は続けてください。また副作用はありませんが、乳タンパク質のため乳製品などのアレルギーの方は控えた方がよいです。
関連記事
-
ラクトフェリンの選び方
ラクトフェリンで健康管理ラクトフェリンとはヒトやウシの母乳や涙や唾液などに含まれる乳タンパク質の一種
-
ラクトフェリンの主な働き
今注目のラクトフェリンとはラクトフェリンとは人間や哺乳動物の体内に存在する免疫力に関係するタンパク質
-
ラクトフェリンとトランスフェリン
健康ブームの代表選手ラクトフェリン 近年の健康ブームで耳にすることが多くなった
-
ラクトフェリンとラクトフェリシン
ラクトフェリンの開発 ラクトフェリンは1939年にスウェーデンの科学者により発
-
ラクトフェリンの製造工程
安心安全ラクトフェリンの魅力 生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が全くといってい
-
市販の牛乳にはラクトフェリンは含まれていない
健康の味方ラクトフェリン わたし達の涙や血液、母乳などに含まれるラクトフェリン
-
ラクトフェリンの摂取量のめやす
健康に必要とされるラクトフェリンとは今注目されているラクトフェリンですが、これはヒトの母乳や涙、血液
-
ラクトフェリンと赤ちゃんの関係
赤ちゃんにとってとても重要なラクトフェリンラクトフェリンはヒトをはじめとする哺乳動物の唾液や血液、母
- NEXT
- サラヤのラクトフェリン研究