ラクトフェリンとチーズ
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最終更新日:2015/04/14 ラクトフェリンの基本
ヒトの母乳に含まれるラクトフェリン
哺乳動物の母乳や血液、涙液などに多く含まれるラクトフェリンですが特にヒトの母乳に多く含まれます。その効果は免疫力を高めて病気やウィルスから体を守るためのもので生まれたばかりの赤ちゃんはラクトフェリンによって守られているのです。病気やウィルスから体を守る以外にも貧血、整腸作用、脂肪代謝、歯周病、ガン細胞活性抑制などさまざまな体の機能に働きかけて健康維持に貢献しています。
ラクトフェリンと乳製品
このように本来ヒトに由来する成分のため安心安全なラクトフェリンですから、実用化もしやすくさまざまな研究がされてきました。ラクトフェリンは乳タンパク質のため乳製品などにも含まれていますのでわたし達が牛乳やチーズを食べている時にもラクトフェリンを摂取していることになります。ただしラクトフェリンの性質は熱に弱いことから加熱処理がされている牛乳などではたとえ摂取をしたとしてもほんのわずかな量でしかありません。
ラクトフェリンとチーズ
ラクトフェリンを乳製品で補う場合に最も有効なのは非加熱処理がされていないナチュラルチーズです。ゴーダチーズやチェダーチーズなどでしたらラクトフェリンを摂取することが可能ですが1日に必要なラクトフェリンをチーズで補おうとすると100g程度食べなくてはなりません。チーズの100gはかなり多いですしラクトフェリンが摂取できたとしても塩分過多などが気になります。少しのチーズでもラクトフェリンのわずかな量は摂取できますがチーズだけでラクトフェリンを摂取するのはおすすめしません。
ラクトフェリンを摂取するには
ラクトフェリンが含有されている乳製品ですが実際に1日に必要な摂取量を摂取するのは難しいのが現実です。そこで現在はラクトフェリンのサプリメントやラクトフェリン配合と表記された特定保健用食品の乳製品などが発売されているので、それらを上手に利用するのが一番効率良くラクトフェリンが摂取できます。1日に必要なラクトフェリンの摂取量は目安として300~600mgと言われていますが厳密なデータはありません。サプリメントの場合には各メーカーに違いはありますがだいたい1粒で100mg摂取できるようになっています。また特定保健用食品のヨーグルトでしたら1個あたりおよそ120mgのラクトフェリンの摂取が可能です。
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